
2025年3月10日
2025年2月19日(水)~2月21日(金)に東京ビッグサイトで開催された「第15回 WIND EXPO春 ~国際風力発電展~」に出展しました。
当社は「安全・安心の洋上風力発電事業と漁業との共生」をテーマに
(1)海域管理システム「FURUNO x Vissim マリンマネジメントシステム」
(2)漁業者の操業効率化を実現するアプリ「予潮(よちょう)」
(3)航海・漁撈計器の情報を離れた場所でモニタリングする「漁視ダイアリー」
(4)魚群探知機で定置網内を遠隔監視する「漁視ネット」
(5)風車周辺の魚群を見える化する「魚群モニタリングシステム」
(6)GPSプロッタによる「漁船の安全支援」
(7)密漁を監視する「沿岸モニタリングシステム」
(8)スムーズな風車資材搬入をサポートする「車両入退管理サービス」
など、海洋電子技術とノウハウを活かした各種ソリューションをご紹介しました。
Vissim マリンマネジメントシステムは、洋上風力発電におけるマリンコーディネーションに必要となる情報を管理することで、効率的かつ安全・安心な洋上風力の運営を実現する統合管理システムです。
世界最大の洋上風力発電であるDogger Bankや、日本初の港湾洋上風力発電所である秋田・能代プロジェクトをはじめ、世界27か所の洋上風力発電所に納入されています。
本システムは、以下2つのソフトウェアから構成され、シームレスに連携させることで高度なマリンコーディネーションシステムを構築します。
*Vissim社について
Vissim社は世界27 カ国、300 以上のプロジェクト実績を誇る世界最大級のVTMS プロバイダーです。すべてのソフトウェア開発を自社で行い、確かな技術力で海洋情報の見える化、海域の安全確保、海洋エネルギー産業の運用効率向上を実現します。
本社:ノルウェー
拠点:イギリス、スロバキア
海況予測アプリ「予潮」では、これまで実際にポイントに行かなければわからなかった漁場の情報が、事前に7日間先まで、さらに任意の深度の予測結果が確認できるようになります。また、水温、塩分濃度、潮流の予測結果と魚の生態系を照らし合わせることで、魚のいる場所、魚が獲れる場所が特定しやすくなり、より確実な投網判断が可能です。
無駄なポイント移動が減ることで、操業効率の向上に加え、燃料の節約による環境負荷低減を実現します。
*「予潮」はいであ株式会社の登録商標です。
漁船に搭載している航海・漁撈計器の情報をクラウドに収集し、離れた場所でも操業状況や海域状況などを記録・モニタリングできる船舶向けデータ収集システムです。
定置網に魚群探知機を設置することで、定置網内の魚群や底網の反応、水温などを遠隔で監視できます。入網している魚群の量と魚の種類、底網位置の把握により揚網可否を判断しやすくします。網周辺の状況把握や網自体の様子から地図上に各船の航跡や 急潮の確認ができるため揚網作業の効率化を図れます。
洋上風車に魚群探知機を設置して風車架台周辺をリアルタイムに探知し、風車周辺の魚群を見える化するモニタリングシステムです。魚探センサーを異なる方向に複数台設置することでより確度の高い海洋データをクラウドに蓄積します。
GPSプロッタは、GPS衛星から取得した自船位置情報を簡易海図の上に表示する装置です。独自のポイント登録や、過去の航跡記録などを行うことができ、漁業者にとっては必要不可欠な装置です。
フルノのGPSプロッタ(型式:GP-3700)は画面上に風車マークの表示が可能で、自船の風車への接近を音声でお知らせします。
大掛かりな装備が不要で、コストパフォーマンスに優れた沿岸監視ソリューション「TIME ZERO沿岸モニタリングシステム」をご提案します。船舶用レーダーやAISなどのセンサーにカメラを組み合わせてシステムを構築し、カメラとレーダーを連動した自動追尾によって、船舶の動向を視覚的に把握することが可能です。
洋上風力発電設備の建設では、風車資材のスムーズな運搬として作業船と搬入車両の連携が欠かせません。
フルノの車両入退管理サービス「FLOWVIS(フロービス)」は、搬入車両をETCと車番認証で特定し、その情報をリアルタイムに一元管理できます。各種管理システムとの連携により、車両に合わせた行き先誘導も可能です。許可車両のみを通すゲート制御、入退時刻の記録、トラックスケール連携による車両と積載量データの紐づけなど、スムーズな資材搬入と情報管理を実現します。