2008年開催のIMO第54回航行安全小委員 (NAV54) にて、2011年7月1日以降建造のSOLAS批准船のすべての旅客船・150 GT以上の船舶、さらにそれ以前に建造された船舶へもBNWAS搭載義務化が決定しています。
BNWASは、船橋当直航海士の居眠りや非就労を監視し、海難事故を未然に防ぐための機器です。
アラームの停止は、ブリッジにおいてのみ可能です。支援航海士がブリッジへ向かい、ブリッジ内の状況を確認し、適切な措置を取ります。ブリッジにてアラーム停止の処置が行われると、BNWASは通常の動作に戻り、メインパネル上のタイマーが作動し始めます。
BNWASのタイマーをリセットするには、以下の3つの方法があります。
BNWASのタイマーをリセットする外部接続機器は、当直航海士が適切な見張りを行える場所に設置しなければなりません。
モーションセンサーは、船の揺れに左右されない場所に設置する必要があります。モーションセンサーの検知範囲には動くものを置いてはいけません。
また、タイマー終了後に点滅形式の可視警報装置を設置する必要があります。
可視警報装置についても、ブリッジにおいて、当直航海士が適切な見張りを行える範囲内に設置しなければなりません。
設置場所は限定されてはいませんが、操船指揮位置、航海および操船を行うワークステーション、監視のためのワークステーションおよびウイングが挙げられます。
BNWASには3つの操作モードがあります。
接続可能な当社機器:FAR-2xx7シリーズ、FAR-14x7シリーズ、FEA-2xx7シリーズ、その他、操作信号を出力する機器と接続可能です。
(FAR-2xx5シリーズ、FEA-2xx5シリーズは接続できません)
日本語、英語、中国語、韓国語、ロシア語での表示が可能です。
(※英語以外の言語の使用については、管轄国や船級にご確認ください。)
1. 当直航海士は、設定されたタイムインターバル(3~12分)の間に、タイマーリセットボタンを押すか、BR-500に接続された機器(レーダーやECDISなど)上の操作を行う必要があります。(休止期間)
2. 設定時間内にタイマーリセットボタンを押さなかった、もしくは機器操作を行わなかった場合、メインアラームパネル、タイマーリセットボタン、フラッシュビーコン(オプション)上で可視警報が作動します。(警報予告)
3. 警報予告の間に操作が確認されない場合には、その後さらにメインアラームパネル、タイマーリセットボタン上で15秒間可視・可聴警報が作動します。(第一段階警報)
4. 警報予告・第一段階警報が作動している30秒の間に警報に対する処置が行われなかった場合、支援航海士および航海士が立ち寄る可能性のある公室のキャビンパネルにアラームが転送されます。(第二段階警報)
5. さらに、設定された時間内に処置が行われない場合は、船内すべてのキャビンパネルにアラームが転送されます。(第三段階警報)
6. アラームの停止は、メインアラームパネルにおいてのみ可能です。アラーム停止の処置が行われると、BR-500は通常の動作に戻り、メインアラームパネル上のタイマーが作動し始めます。