NetTimeLogic社は2015年にスイス・チューリッヒで創業されました。FPGA開発とリアルタイム・イーサネットの分野で長年経験を持つNetTimeLogicは、ハードウェアによる時刻同期とネットワーク冗長性の分野におけるエキスパートで、時刻同期やネットワーク冗長プロトコルのFPGA IPコアの開発を得意としています。
同社のPmod™(*)製品の1つに、「AIONYX PM GNSS FURUNO GT88」があります。この製品にフルノGNSSタイミングモジュール「GT-88」が組み込まれています。
*「Peripheral module(周辺モジュール)」の略で、Digilent社が制定した規格です。
マイコンボードなどに様々な周辺機能拡張ボードを接続するためのインターフェース規格です。
AIONYX PM GNSS FURUNO GT88
「AIONYX PM GNSS FURUNO GT88」モジュールを使用することで、GNSS衛星からの信号を受信し、正確な時刻同期を実現することができます。当モジュールは、マイクロコントローラやFPGAボードといったホスト側に簡単にコネクタ接続をすることができます。
また、当モジュールは、GNSS衛星からの信号を受信し、位置情報や時刻情報を取得します。この情報を基に、1PPS信号を利用してナノ秒オーダーの精度で時刻を同期することができます。
このように、当モジュールを使用することで、基板実装などを行うことなく容易に高精度な時刻同期を行うことができます。
当モジュールは極めて正確な時刻同期が求められるPTPグランドマスタークロック等のネットワーク機器に組み込まれます。そのネットワーク機器の一例に同じくNetTimeLogic製のPTPグランドマスタークロックとして構成される「AIONYX Hive」シリーズがあります。カスタマイズ可能な構成を持つ「AIONYX Hive-S」は、最大4つのPmod™用拡張スロットを備え、受信機等のさまざまな入出力モジュールを搭載することができます。このようにユーザーの希望に合わせたPmod™モジュールを選択、コネクタ接続することで、容易にカスタマイズすることができます。より高機能の「AIONYX Hive-M」は、Pmod™用の拡張スロットを4つ備え、さらに最大4つのイーサネットポートを接続できる高性能スロットがあります。
https://www.nettimelogic.com/resources/PmodGnssFurunoGt88_Datasheet.pdf
AIONYX Hive-S, AIONYX Hive-M
(これらの機器にAIONYX PM GNSS FURUNO GT88を組み込める)
古野電気 マルチGNSSタイミングモジュール "GT-88"
GT-88は、高精度・高安定のタイムパルス(1PPS)を出力するマルチGNSSタイミングモジュールです。
高価なマルチバンド対応受信機やアンテナを使わずに、シングルバンドで1PPS精度 4.5ns(1σ)未満を実現しました。
NTTが考案したアルゴリズムに基づく耐マルチパス技術「ダイナミック・サテライト・セレクション™」を搭載し、都市部や窓際でのアンテナ設置も可能にしました。
GNSSに起因する代表的な障害について、それぞれ技術白書をご提供します。
個々の障害に対して、受信機側ではどのような対策をしているのか、効果の程度、製品の選び方などを時刻同期専門のエンジニアが図表を交えながら解説します。
初めてGNSS受信機をご検討されるお客様はぜひ目をお通しください。
テレコミュニケーション 2021年12月号に掲載された特集記事「イチからわかるネットワーク時刻同期」を、特別にダウンロードできます。
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5Gモバイル通信を支える時刻同期の世界をご紹介します。